Google Chrome Releasesブログによると最新版の「Chrome 10.0.648.127」では合計23件の脆弱性に対処した。内訳は、危険度が4段階で上から2番目に高い「High」が15件、中程度の「Medium」が3件、最も低い「Low」が5件となっている。
このうちWebKitコンテキストコードのステイルポインタ問題、SVGカーソルのステイルポインタ問題、JavaScriptエンジンV8で同一生成元ポリシーがかわされてしまう脆弱性、クロスオリジンエラーメッセージリーク問題などの脆弱性については、深刻度が高い、あるいは質の高い報告と判断して、発見した研究者に1337〜2000ドルの報酬を支払った。
また、Windows版ではFlash Playerのプラグインの「サンドボックス化」を行った。
セキュリティ関連以外の主な更新は以下の通り(β版リリース時に発表済み)。
JavaScriptエンジンの「V8」が新バージョン「Crankshaft」になり、V8ベンチマークで現行の安定版Chromeより66%高速に
動画再生にGPUによる加速機能を実装
複数端末での同期機能でパスワードの同期が可能に
バックグラウンドでのWebアプリ稼働が可能に
「設定」のユーザーインタフェース変更
「Google Chromeの設定」(ツールバー右端のレンチアイコン)→「オプション」で行う各種設定が、従来のダイアログボックスではなくWebブラウザの新タブとして開くようになった。
新しい設定ページの各項目には、例えば「個人設定」は「chrome://settings/personal」というようにURLが割り当てられている。設定ページの最大の特徴は、設定内で検索できることだ。例えば「パスワード」を検索すると、パスワードに関連する設定項目が表示され、その場で目的の設定を行える。
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