2011年5月23日月曜日

トヨタと米セールスフォースが提携、顧客向け情報サービス構築へ

 トヨタ自動車<7203.T>と米セールスフォース・ドットコムは23日、新設するソーシャルネットワーキングサービス「トヨタフレンド」の構築で業務提携すると発表した。車両情報の遠隔管理システムがユーザーに伝える情報をまとめ、顧客の携帯端末に知らせる。

 2012年に発売する電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)からサービスを始める。

 例えばEVやPHVの電池残量が少ない場合、充電をうながす情報を車の「つぶやき」としてユーザーに発信する。ディーラーとユーザーのコミュニケーションツールとしても活用できる。トヨタの豊田章男社長は車、ユーザー、販売店、メーカーなどが新しいツールを介してつながれるようにし、未来のモビリティ社会を構築したいと語った。

 セールスフォースはクラウドコンピューティングの世界大手。トヨタとの提携に伴って、トヨタのソフト開発子会社「トヨタメディアサービス」(名古屋市)に2億2300万円を出資する。 

 トヨタは4月、米マイクロソフト(MS)とも次世代の自動車用情報通信サービス(テレマティクス)で提携した。MSの情報技術を活用して自動車のIT化を進める。住宅や車などをITでつなぎ、日々の消費電力を統合的にコントロールできるエネルギー管理システムの普及を目指しており、トヨタはMS、セールスフォース、それぞれの特長を生かしながら、ビジネスを創出していく考え。

0 件のコメント:

コメントを投稿