「微博は人の欲求を満たし、生活を満たされたものにする」と考えているからである。人の欲求を5階層に分けている。生理的欲求、安全への欲求、社交への欲求、尊重されることへの欲求、自己実現の欲求である。上記の欲求は、あとに行くほど高次元で、「自己実現の欲求」が最も高次元の欲求といえる。微博の出現により、人々はより高度な欲求を満たせるようになった。微博は、もともとコミュニケーションをとり、社交への欲求を満たすツールであったが、ファン(自分に注目している人)を増やすことにより、尊重されたいという欲求を満たし、ファンが増えれば自己実現もできるようになる。経済力でも世界2位になった中国人はより高い次元の欲求を満たすべく、走り始めている。その一つの表れが微博の爆発的な流行であるといえよう。
もしあなたが望めば、あなたが書いたコメントがすべて携帯電話を通してすべての知り合いに知らされ、完璧に記録されデータ化される。このため、あなたはもう、人に会った時、名前が出てこないと言って困ることは無くなる。たとえば、パーティーに行くと、携帯電話にはこのようなメッセージが入る。
「人が何かを発信することで、世の中が様々なシーンで更に便利に楽しくなっていく」ということを主張している。
旧来の一方通行の情報の伝達ではなく、互いが情報を発信し、受け取りあうことで世の中はさらに発展していく。中国人は、改革開放により、そのような情報のやり取りによってもたらされる物質的、精神的な豊かさを実感するようになった。中国のインターネットユーザーが目覚ましい勢いで増えているのは、単に経済発展の成果なのではなく、そう言った彼らの心理も背景にあるのかもしれない。
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