● 音声検索
音声検索は、Google ChromeブラウザーのSpeech APIを使用し、PCのマイクを通して音声認識によって検索を行う方法だ。音声入力による検索機能は2008年以来、モバイル向けに提供されていたが、PCでも有効だと考えられたことから導入された。長い検索フレーズや、書き方がわからない言葉を検索しなければならない場合などには特に有効だと考えられる。
この機能は、Google Chrome 11以上の英語版を利用している場合に利用できる。数週間以内に利用できるようになるとしている。
● 画像読み込みによる検索
画像読み込みによる検索は、検索キーワードを入力する代わりに、手持ちの画像をGoogleに読み込ませることにより、画像に写っている物を検索したり、類似画像を検索したり、同じ画像の別のサイズ/解像度を検索できるというものだ。
例えば、昔撮影した旅行先の写真に写っている場所が分からない場合、この画像検索を使用するとその場所を特定できる可能性がある。また、作者が分からない絵画にも利用できるかもしれない。一般的によく知られた名所や絵画である方が、よい検索結果が得られるとしている。
画像読み込みによる検索は、2009年にGoogleが発表したモバイル向け「Google Goggles」の技術をベースにして、PC向けに改良している。
利用するには、検索フォームのカメラアイコンをクリックして画像をアップロードするか、ウェブ上の画像のURLを貼り付ける。
現在、この機能のためのGoogle ChromeおよびFirefox向け拡張機能がダウンロードできる。数日以内に「ほとんどの国」で同機能が利用可能になり、それと同時に拡張機能も有効になるとしている。
また、昨年秋に発表された「Googleインスタント」を画像検索に応用した「Google Images with Instant」のプレビューも発表された。Googleインスタントが利用できるGoogle検索の全ドメイン/言語で、数カ月以内に提供される予定だ。この機能をすぐに利用したい場合には「Google Experimental」にオプトインすることで利用できるという。
● Instant Pages
3つ目は「Instant Pages」だ。これは、Google検索をした場合に、検索結果のトップに表示されているページをバックグラウンドで先読みするもの。検索してから望む情報を得るまでの時間が大幅に短縮される。Googleは、この機能を利用した場合と利用しなかった場合を比較した動画を公開し、検索結果のトップに表示されているページの読み込み時間が0秒になる様子を示した。
なお、Instant Pagesではすべてのページを先読みするわけではない。ユーザーが最もクリックする可能性が高いページだと判断した場合にのみ、先読みが行われる。
Instant Pagesは現在、Google Chromeの開発者向けバージョンで利用でき、次のベータ版に搭載される予定だ。夏の終わりごろには安定版にも組み込まれる。それまでの間、ユーザーからのフィードバックを受け、機能のチューニングを行う。
● モバイル向けに検索語句の入力支援機能なども
このほか、モバイル向け検索機能でも2点の改良が発表された。
1つ目は、モバイル向け「www.google.com」ホームページの画面下に、よく検索されるカテゴリーのアイコンを表示するようにしたことだ。例えばレストラン、バー、ガソリンスタンドといったアイコンが表示される。アイコンをタップすると、地図上に該当個所と自分の現在位置が青い丸で表示される。検索語句を入力する必要がないため、モバイルでは便利だ。検索結果ページでは、画面上部の地図を表示したまま、画面下部に表示されている検索結果をスクロールできる。その際、検索結果のページにあわせて、上部の地図表示が変わっていく。
2つ目は、検索語句の入力支援機能だ。「www.google.com」のサジェスト機能を利用し、該当する語句が表示された場合には、右側のプラスボタンによって、長い検索フレーズを短い時間で「組み立て」ることができる。この機能は、すでにAndroidとiOS向けGoogle検索アプリに搭載されているが、今回新たに、モバイルブラウザーから見られる「www.google.com」でも利用できるようになったということだ。
モバイル向けの2つの新機能は、Android 2.2以上とiOS 4.0以上から「www.google.com」を利用した場合に、40言語で利用可能となっている。
0 件のコメント:
コメントを投稿