2011年2月21日月曜日

今後日本の経済情勢&雇用トレンドの分析

2010年のアジア各国のGDPでは、中国は+10.3%、韓国は+6.1%、シンガポールは+14.7%。このように、新興国の成長が著しいのです。

しかし、日本の2010年のGDP1993年とほぼ同じ水準なのです。さらに日本は高齢化が進み、財政赤字が膨らんでいくという閉塞感の中で、企業はますます日本で稼げなくなります。企業としては、どこで稼いでもいいわけです。日本で稼げないとなると、当然、需要のある海外へ出ていこうになります。

特に、鉄鋼業、自動車産業はその傾向が顕著であり、すでに海外進出が始まっています。自動車は、海外で作って海外で売るようになってきています。例えば、日産のマーチはタイで生産されており、そのまま日本のみならず新興国へ向けて販売しているのです。

 

今後は現地調達、現地生産、現地販売が増えていくのではないかと思います。国内で閉塞感を感じている企業で海外に出ていく実力のあるところはどんどんグローバル化していき、海外も含めたトータルではもうけていくでしょう。ただ、日本ではもうからないということです。前回の話と繋がりますが、こうした背景もあり、日本はジョブレスリカバリーの状態に陥っているのです。

 

今後は、海外業務を強化していこうという傾向が顕著になっていくことが考えられます。海外で活路を見出したいのですが、競争が激しいのが現実です。例えば、海外拠点が弱く、要員も足りないのです。

 

このような状況では、雇用も今後少しは改善するものの、長期的には厳しいでしょう。今年の新卒の就職内定率も過去最低であるという報道もありましたので、若い人たちはどこに活路を見出せばいいのか、早期に判断しなければならない。

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