2011年4月11日月曜日

コンパクトデジカメで夜桜を撮影するコツ

 まず気をつけたいのが、暗い夜間の撮影であるということです。暗い場所で適切な露出(明るさ)を得る設定を自分で施すには、絞りとシャッタースピード、それにISO感度の関係を理解する必要があります。これについては以前説明したので割愛しますが、基本的には暗い場所に適した撮影設定——絞りを小さくし、シャッタースピードを上げ、ISO感度を上げる——を施す必要があります。
 カメラをしっかり固定することも大事です。どうしても暗い場所の撮影となるため、設定をカメラ任せにしていてもシャッタースピードは遅くなりやすく、手ブレを起こしやすいからです。
 最近の機種は、自動シーン認識による夜景モードのほかにも、高速連写と重ね合わせ処理を用いて、手持ちでの夜景撮影を可能とした「手持ち夜景モード」など、暗い場所での撮影に適した撮影モードを複数持っているものも珍しくありません。これらはいずれも優秀ですが、複数の光の種類までも考慮して、見た目そのままに撮影するのは非常に困難です。
 理想的なのは、その場所でノートなど白い紙などを使い、その場所に最適なホワイトバランスを設定してやることですが、「白熱灯」「蛍光灯」などプリセットされているホワイトバランスを設定することで、見た目に近い色合いで撮影することが可能となります。オート撮影モードではホワイトバランスを変えられない機種もありますので、その際には撮影モードを「P」(プログラムオート)などに変更し、ホワイトバランスを調整しましょう。その際には暗い場所での撮影となるので、ISO感度も高めに設定することもお忘れなく。
「最適な撮影モードを選ぶ」「カメラを固定する」「フラッシュは使わない」「ホワイトバランスに注意する」この4つに注意すれば、手軽に持ち歩けるコンパクトデジカメでも、きれいな夜桜の写真を撮ることができます。

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