フェイスブックが持つ特徴に「トリプルメディア」と呼ばれる3要素、オウンドメディア、アーンドメディア、ペイドメディアの3つはある。
オウンドメディアは、自社で"所有"するメディアのこと。自社で運営するコーポレートサイト、ECサイト、会員組織化されたメールマガジンなどが当てはまる。自社で運営するので掲載する情報や、掲載する時期、修正・公開の停止など、すべてをコントロールできる。
アーンドメディアは評判や信用を"得る"メディアを指す。クチコミサイトやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などのソーシャルメディアがこれに分類される。ソーシャルメディアの利用者が広がることで、ユーザーからユーザーへと評判が伝播するスピードを加速させている。
ひとたびソーシャルメディア上で話題になれば、ブランド認知の向上や売り上げ増加まで、様々な成果が期待できる。半面、情報のコントロールはできない。
ペイドメディアは"買う"メディア、すなわち企業が対価を払って広告を掲載するようなメディアのことをいう。
この考えに基づけば、SNSであるフェイスブックはアーンドメディアに区分されるはず。ところが同社は、そうした既成概念に拘泥しないことで、多くのファンを獲得してきた。
従来、SNSなどに公式ページを開設する場合、サービス運営側が提供している機能を使ってユーザーとコミュニケーションすることしかできなかった。例えば、日記機能を使って、キャンペーン情報などを掲載する。あるテーマに沿ったトピックを作って、ファンに感想などを書き込んでもらうといった感じだ。
ところがフェイスブックでは、第三者がフェイスブックページ向けに多彩なツールを提供しており、そのツールを使うことで様々なコンテンツを自社で追加できる。つまり、自社サイトに近い感覚で使うことができるというわけだ。
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