固定観念を捨てて従来のスタイルを変えることで、それまでよりも多くの価値を提供する可能性をもつものに情報システムがあります。企業として生き残るための商品開発を、素早くできるだけ低コストで行うために、情報システムの新しい利用の仕方が登場しています。
従来、情報システムによる合理化や効率化は「我が社のコンピューター・システムは云々」といったように、インフラの設備的な充実にこだわり、相当の投資をしてきました。そうして構築された独自のコンピューター・システムは、果たしてどうなったでしょうか。
たとえば、新しい機能を提供するために大きな追加投資が必要だったり、企業の合併などの際には、異なるシステムの統合がうまくいかずに苦しんだりという状況に陥ることも少なくありません。
商品には他にはない特長やこだわりがなければ生き残れませんが、ビジネス基盤としてのインフラは汎用志向をもったほうが良いと私は思います。特に、中堅企業においては、限られた資金を独自システムの構築に使うよりも、本格的なサービスが登場してきた「クラウド」を活用すべきではないかと思います。
開発期間も先行投資も必要なく、使いやすいシステムがすぐに利用できるわけですから、合理化ができ、企業としての競争力も上がります。コスト削減のために人件費の削減を真っ先に考える企業が多いようですが、私はコンピューターにかかるコストを見直し、クラウドなどの新しい効率化の方法を検討することを一番に優先すべきではないかと思います。
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