「マネジメント」とは何なのか、日本語ではどの言葉が当てはまるのか、誰にでも分かるようにさっと答えられるだろうか? 一言ではうまく答えられないはずだ。なぜならマネジメントとは「管理」でもなければ「運営」でも「経営」でもない。その全てが当てはまる、「組織のあらゆる活動を包括する概念」だからだ。従って、「マネジメント」とは、その言葉の身近さとは裏腹に、決して一筋縄で行くものではない。それによって目標を達成するためには、"マネジメント"に含まれる各要素を丁寧かつ慎重に扱い、"ロジカル"に事を進めることが求められる。具体的には、現状把握→原因特定→目標設定→手段選択→集団意思形成までの5ステップを「P」とし、その上で計画を実行(Do)し、その結果と目標を比較(See)する。特に重要なのが「現状把握」から「手段選択」までの4ステップだという。というのも、現状把握は「事実を客観的に把握するもの」、原因分析は「実証的分析によって因果関係を科学的に特定するもの」、そして目標設定は「各人・各組織の価値観やモラル感覚などが関係してくるもの」というように、それぞれ内容が異なる上、1つ1つが非常に重要なテーマであるためだ。 特に目標設定などは、「関係者間でイデオロギーや倫理観・道徳観などが決定的に異なる場合には、多数決か決裂かといった状況も起こり得る」ほど"重いテーマ"なのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿