2011年4月27日水曜日

フェイル・セーフやフール・プルーフとは

 フェイル・セーフやフール・プルーフと言う言葉は、ご存知だろうか。フェイル・セーフとは、何かの作業に失敗したとき、装置自体が故障したとき、安全側へ回避させる設計上の概念である。例えば、踏切の遮断機では停電時に自動的に閉じるようになっていたり、交差点の信号機では故障すると全て赤になったりするのがそうだ。
 一方、フール・プルーフとは、操作に熟していなかったり、訓練していなかったりする人が、誤った操作をしたとしても、直ちに作動しないようにする設計上の概念である。例えば、パソコンでは削除ボタンをクリックしたときに確認ボタンが出てきたり、車ではブレーキペダルを踏まないとエンジンを掛けられなかったりするのがそうだ。
 これらは、フォールト・トレランスという設計上の思想であり、失敗、障害、誤操作などが起きることを見越して、全体としての機能を失わないように、被害を最小限に留めるようにする配慮である。ものづくり、ソフトウェアなどの世界では当たり前のことである。

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