2011年5月24日火曜日

Windows 8は2012年にリリースへ——バルマー氏が明言

 米国MicrosoftのWindows OSの次期バージョン「Windows 8」は、2012年にリリースされる。同社CEOのスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)氏が5月23日に明らかにした。
 バルマー氏は、東京で開催されたソフトウェア開発者向けカンファレンス「Microsoft Developer Forum 2011」の講演の中で、次期OSのリリース予定に言及した。観測筋は、次期Windows OSの登場は「来年」と予想していたが、同社が登場時期を「2012年」と正式に認めたのは今回が初めて。
 MicrosoftのWebサイトで公開されている講演録(Steve Ballmer:Microsoft Developer Forum)によると、バルマー氏は開発者にこう語ったとされている。「次世代Windowsシステムに関して言えば、来年登場し、さらに大きな進化を遂げるだろう」
 さらに、バルマー氏は、こう付け加えている。「今年を通じてわれわれの作業が進み、Windows 8について多くの話題が聞かれるようになるはずだ。Windows 8スレート、タブレット、PC。さまざまなフォーム・ファクタのデバイスが登場する」
 Microsoftが公式の場で次期Windows OSを「Windows 8」と呼んだのも今回が初めてだ。
 Windows 8が2012年にリリースされれば、2009年7月にリリースされたWindows 7から約3年でのアップグレードとなる。Microsoftは、Windows 7の今年の販売数を3億5,000万本以上と見込んでいる。同社はこれまで、OSの新バージョンで売り上げ拡大に弾みをつけてきた。
 Windows 8は、ユーザーインターフェース(UI)が一新され、低消費電力のARMプロセッサもサポートする。MicrosoftはARMサポートにより、新しいタブレット・コンピューティング市場での巻き返しを期している。
 Windows 8については、米国カリフォルニア州ランチョ・パロス・バーデスで来週開催される「D: All Things Digital」カンファレンスで詳しい情報が紹介される可能性がある。同カンファレンスでは、MicrosoftのWindows部門担当プレジデン ト、スティーブン・シノフスキー(Steven Sinofsky)氏が講演することになっている。

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